交通事故は悲惨な結果につながりやすい一方で、その多くは大人が気をつけてあげれば防げるため、予防がとても大切です。
戸外での活動時間が長くなる3・4歳頃から交通事故が急に増加するため、おこさんが小さい頃は道路では目を離さない、遊ばせないことを心がけましょう。そして話が理解できるまでに成長したら、交通ルールを教えてあげましょう。
チャイルドシート未装着時の事故も見過ごせません。自家用車では必ず体に合ったチャイルドシートやジュニアシートを使用しましょう。「近所だから」「泣き止まないから」「授乳したいから」という理由でチャイルドシートを装着しないでおくと、万が一事故になった際、こどもだけが車外に投げ出され、重いケガを負ったり命を落としたりすることもあります。そうならないためにも、常に装着することが重要です。
また、車による事故だけでなく自転車の事故が多発しています。自転車に乗る際はヘルメットの着用を徹底させましょう。
- 119番通報して、救急車を呼びましょう。
- まず顔色を観察しましょう。更に体全体を見回して傷がないかを観察するとともに、声をかけて意識の有無を確認しましょう。
- 手足が普通通りに動くかを観察します。正常に動いているようにみえる場合も、手を添えて動かしてみて痛みがないかをチェックしましょう。ただし、痛がる場合は無理に動かすことは禁物です。
- 事故にあった瞬間は、パニックから十分に観察できていないことがあります。後々どうなるかが予測しづらいため、一定の時間をかけて全身の観察をする必要があります。
- 交通事故に遭遇した場合、あわてないことが最も大切です。こどもの姿勢や動き、反応をよく観察して病院受診時、もしくは到着時に救急隊員に伝えましょう。
- 大きな声で呼びかけても反応がない場合には、心肺蘇生(CPR)を行いながら救急車を待つ必要があります。
- 交通事故の場合、軽そうにみえたとしても病院を受診し詳しく診察を受けましょう。受診後も一定の時間をかけて観察する必要があります。
- こどもは事故によりショックを受けているため、過度の緊張から通常とは異なる反応をしてしまいます(例えば痛くても痛いと感じない・伝えないなど)。まずは落ち着かせるためにも、受診して診療を受けましょう。