こどもは好奇心旺盛で、時には大人では考えつかないようなことを起こしてしまいます。
いたずらから小さなものを耳や鼻の中に入れて取れなくなることがあります。小さなものをこども自ら耳や鼻に入れないように、日頃から注意しておきましょう。一方、目や耳・鼻に虫が偶然入ってしまうこともあります。
また、自分自身でものを入れたとき、こどもは怒られるのを恐れて取れないことを話したがりません。そのため入れた場所の痛み・出血や、耳の場合聞こえが悪くなることから初めて気づかれることも少なくありません。そうならないためにも、こどもが耳や鼻をさわる、いつもと違う仕草に気がついたときは「何か入れた?」、入れたとしたら「何をいつ頃入れた?」と優しくたずね、正確な情報を集めましょう。
- 砂
- 虫
- 植物の切れ端
- ペットの毛
- 突然目を痛がる、涙を流す、まばたきなどが増えるなどの行動は、こどもの目に異物が入ったサインです。見落とさないようにしましょう。
- 目をこすらせないことが最も大切です。手を押さえてでもこすらせないようにしましょう。
- 泣くことで異物が涙で洗い流されることがあります。少し落ち着くまで泣かせて様子をみましょう。
- それでも痛がるようなら、こどもを寝かせて目の中を観察し、異物をみつけましょう。
- 異物をみつけたら水で洗眼したり、目薬を点眼して洗い流したりしてみましょう。
- 異物が取れると痛みは消え、涙も止まります。
- 目の中の異物をみつけられなかった場合、あるいは異物が取れたと思っても痛みが続く場合は受診しましょう。透明でみえにくい異物が入っている可能性があります。
- 異物は確認できたものの、家庭で除去できなかった場合も受診しましょう。
- 次のような場合は受診しましょう。
- 運動場などで石灰の混じった砂が入った可能性がある場合。
- 消毒液やトイレ洗浄液などの化学品が目に入った場合。
- 転倒などでまぶたに裂けた傷を負った場合。
- 転倒などで箸や歯ブラシなどで眼球をついたり、強く打ったりした場合。
- BB弾・ビーズなどの小さなおもちゃ
- 豆類
- 虫
- 入ったものが何であってもピンセットなどで取り出そうとしないようにしましょう。あやまって奥へ押し込んでしまう可能性があります。
- BB弾・ビーズなどの小さなおもちゃや豆類は、耳たぶを後ろ上方に引っ張って下向きにし、反対側の頭の横を軽く叩くと出てくることがあります。
- 虫の場合、暗くした部屋で耳たぶを後ろ上方に引っ張って懐中電灯をあててみましょう。小さい虫なら出てくることがあります。大きい虫ではこの方法では難しいことが多いため、20〜30分待って出てこない場合は受診しましょう。
- 異物が取れなかった場合は受診しましょう。
- BB弾・ビーズなどの小さなおもちゃ
- 豆類
- パチンコ玉
- 入ったものが何であってもピンセットなどで取り出そうとしないようにしましょう。あやまって奥へ押し込んでしまう可能性があります。
- 詰まっていない方の小鼻を押さえて鼻を強くかませてみたり、コヨリで鼻をくすぐってクシャミをさせたりしてみましょう。
- 異物が取れなかった場合は受診しましょう。