溺水で毎年300人前後のこども達が亡くなっています。溺水は海や川での発生が多いと思われがちですが、1歳前後では家庭の浴槽で起こることがとても多くなっています。
家庭での溺水は、こどもだけでの入浴、おかあさんの洗髪中、ちょっと着がえを取りに行った、電話に出たなどのほんのわずかなすきに起こっています。たとえ短い時間だとしても、こどもを浴室に1人にするのは絶対に止めましょう。
また、お風呂以外にも水洗トイレ、水槽、洗濯機などの水がたまっているものでの溺水も起こっています。水のたまっている場所を大人がチェックし、気をつけておくことが大切です。
- 「おかあさんが髪を洗っていたとき浴槽で一瞬溺れた」など短時間の溺水は、お子さんの呼吸や顔色が正常であれば、受診は不要と考えてよいでしょう。
- 顔色が悪い、意識がない、呼吸をしていないといった場合、叩いたり刺激したりしましょう。泣き出したら、落ち着いて体を拭き、服を着せてから受診をします。